医療法人 神田小児科 河崎,伊勢市,三重県,低身長,思春期早発症,夜尿症,花粉症,舌下免疫療法,甲状腺,小児 小児科・アレルギー科

診療案内

一般診療は原則予約不要の受診の体制としています。緊急性、重症度が高い患者さんの診察が優先されると判断した場合は、順番が入れ替わる場合もありますがご理解の程よろしくお願いします。トップページで初診予約受け付けを行っていますが、この予約は基本的に慢性的な疾患の患者さんの事前予約向けとなっています。急な発熱、咳、下痢といった風邪の症状と思われる患者さんは予約なしで受診していただくようお願いします。受診にあたってあらかじめ伝えておきたい事項がある方は事前にお電話でご一報いただけると助かります。特に周囲の感染症(主に新型コロナウイルス)の流行状況でお伝えする必要がある方はご連絡いただいたうえで、どのような流れでの受診になるかのご説明をお聞きになったうえでご来院ください。

予約システムを幅広く導入している診療所が各地にあるなか、このような体制としているのは「予約時間を確約できない」ためです。当院を受診される患者さんは早い方であれば、受け付けをしてから10分以内で診察が終わりお会計をしていただく状況も少なくありません。その一方で患者さんとのご相談の内容によってはお一人の方に30分以上診察に時間をかけることもあります。問診内容からある程度診察に要する時間は予測はできるのですが、予測通りにいかない場合もあります。予約システムを幅広い分野で導入した場合は、予約した時間より遅い診察になってしまう状況が出てしまいますので、敢えて導入しておりません。

慢性疾患などで一回の診察に時間を要することが予測される患者さん、スギ花粉症およびダニアレルギーの舌下免疫療法の初期導入の患者さん、内分泌疾患のホルモン負荷試験を行う患者さん、食物アレルギーの経口負荷試験など医師の判断で来院時間をあらかじめ確定させておいた方が良いと判断される方に関しては電話およびWEB初診受け付けシステムでの予約対応を行っています。これは予約時間の確約というより、なるべくお待たせする時間を短縮することと、事前に確認できる情報をあらかじめ確認することによる診療時間の短縮のためのものとお考えください。

これらにあてはまらなくてもご都合などで受診時間をご相談されたい場合は、医師、受付、お電話でご相談ください。相談内容によって対応は変化しますが、可能な限りご都合に合わせることができるよう調整します。

 

一般小児科診療

当院では抗生物質による治療の必要性が薄い場合は処方しないよう心掛けています。これは、近年抗生物質の使いすぎによる耐性菌(抗生物質が聞きにくい細菌)の増加への対策でもあります。加えて、いわゆるのどのカゼ、胃腸カゼといった方は、ほとんどの場合は抗生物質を必要としないウイルスの感染症であるため処方はできるだけ控えています。もちろん、抗生物質の治療が必要な病気の方もみえます。溶連菌感染症、中耳炎、細菌性腸炎などが当てはまります。診察、検査などの結果に応じて必要に応じて抗生物質の処方は行っています。

また、みずぼうそう(水痘)、はしか(麻疹)、おたふくかぜなどの伝染性感染症が疑われる方は隔離しての対応を行って感染拡大防止対策をとっています。点滴などの処置で、ベッドに横になりながら休養していただくことも可能です。10〜15分程度の待ち時間で判明する感染症迅速検査に関しては、インフルエンザウイルス、A群溶連菌、アデノウイルス(プール熱)、RSウイルス、水痘-帯状疱疹ウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマ、ノロウイルス、ロタウイルスの検査が可能ですが、保険適応に当てはまらない場合も少なくありませんのでお問い合わせください。なお、新型コロナウイルスはPCR検査は対応不可ですが、一部の方に限定して抗原検査は行っています。希望での検査は不可になります。必要と認めた方のみ行っています。

待ち時間をなるべく少なくするよう心掛けておりますが、インフルエンザなど季節性流行疾患の時期などは待ち時間が長くなることがあります。ご希望に応じて、呼び出し用のベルをお持ちいただいたうえで、受診の順番が来るまで車内でお待ちいただくことも可能です。

学校および保育園・こども園や3歳児健診などで見つかった異常(尿検査異常、心電図異常、発育の相談など)にも初期対応しています。病気の種類・重症度に応じて連携施設などへお願いすることもあります。

当院は伊勢赤十字病院、市立伊勢総合病院の連携施設であり、紹介が必要な場合の方の多くをお願いしています。お住いの地域などを考慮して他の施設への依頼にも対応可能です。

 

内分泌疾患(ホルモンの病気)

院長は研修医のときに大学病院などでさまざまな内分泌疾患の患者さんを診療して、この分野により興味が深まりました。その後、大学院に進学し先天性の甲状腺の病気の研究を行い博士号を戴きました。その後愛知県のいろいろな病院で多くの内分泌疾患の患者さんの診療に携わってきました。現在の神田小児科では主に下に記した疾患を診療しています。なかには、いくつものホルモンの異常があり、これまでは数時間かけて県外の大学病院などに通われていた、最重症の内分泌疾患を持つ伊勢志摩地域の患者さんを当院で対応させていただいています。小児期に発症する内分泌疾患は生涯付き合っていく必要があるものが多く、一般的に小児科で対応する15歳までのみならず、それ以降の成人期も可能な限りフォローしています。またこのような理由から医療費の補助が認められている疾患も少なくありません。当院は小児慢性特定疾患および難病疾患の認定施設でもありますので、このような疾患でお困りの方の医療費に関するフォローも可能な限り行っています。

1.低身長

成長ホルモン治療、精密検査(成長ホルモン分泌負荷試験、染色体検査など)の対応が可能です。成長ホルモンの精密検査は入院して行う病院もありますが、外来で午前中のみで終わる検査なので入院せずとも検査可能です。相談に来られる際は母子手帳や、発育の記録を持参していただけると診断に役立ちますのでお持ちください。小学校高学年以降で相談される方は、思春期発来の早さが影響している可能性があります。こういった問題にも対応は可能なのでご相談ください。

具体的にお子さんの身長の低さがどの程度であるかは以下のリンク(当院で主に使用している成長ホルモンメーカのノボノルディスクファーマ社のサイトです)で自動測定することができます。「自分で調べてみよう」欄に生年月日、身長などを記入してみてください。受診の目安になるアドバイスもありますので、参考にしていただければと思います。

www.nordicare.jp

低身長の患者さんで成長ホルモン治療の保険適応となる患者さんは実際のところ少ないです。治療は毎日自宅でご本人あるいはご家族の方による自己注射による治療となります。医療行為を伴う治療のために不安になられる方が多いのですが、年々注射器具の改良により患者さんへの負担が少なくなる治療になってきています。もちろん、治療導入前には院長とマンツーマンでの練習を経て自信を持っていただいたうえで治療を行っていただいています。院長はこれまで100人以上の自己注射を行っている患者さんに携わってきましたが、注射が困難であることにより治療を断念した患者さんは一人もいません。安心して行っていただける治療と考えています。

2.甲状腺

甲状腺の病気は病気の考え方によって分け方が変わってきます。

ひとつは病気を発症する時期です。先天性か後天性かで変わってきます。そして、もう一つはどのように甲状腺の機能が異常になってくるかです。これは機能亢進症か機能低下症の2つに分けられます。

先天性の甲状腺機能の病気は基本的には「先天戦甲状腺機能低下症」のみになります。「クレチン症」とも言われます。現在はこの病気を患者さんの見た目や症状で診断することは非常に難しいです。もちろん、無治療で病状が進行してくれば当然わかるのですが、今の日本の医療システムでは生後5日目前後に行う新生児マススクリーニング検査でほとんどの方が判明します。そして早期治療が開始されるようになるため、ご家族の方にとっては病気ということをほとんど実感していただくことなく内服治療が進んでいくことになります。原因は非常に多岐にわたり、原因を特定できるケースはあまりありません。遺伝性のものの研究が進んでいますが、一部の大学病院など高度施設の研究の一環で行われていることが多いため、受けられる方は非常に少ないです。院長も大学院生時代は一部の遺伝子のPCR検査を用いた研究に関わっていましたが、今は行っておりません。

後天性の病気はたくさんありますが、有名なものとしては甲状腺機能亢進症である「バセドウ病」と、甲状腺機能低下症である「橋本病」になります。症状は基本的に全く逆ですが、共通するものとして首の全面の甲状腺が腫れること(普通は腫れません)と、疲れやすい、集中力を欠きやすいというころです。あとは女性の患者さんが多いです。両方ともしっかり薬物療法が確立されています。

しかしながらバセドウ病の場合、薬のみでコントロールが難しい方も少なくないため、手術で全摘出または亜全摘(ほとんど取ってしまう)ことや、放射線治療を受ける必要がある方もいます。これらの療法を受けた方や、薬物療法を受けた女性の方が妊娠した場合には、胎内のお子さんに影響がどうなるかを産科の先生のみならず、担当の内分泌の先生ともしっかり相談する必要があります。どうしても生まれてくるお子さんへの影響が避けられない場合は、小児科の内分泌と新生児医療の両方に詳しい医師による適切なコントロールが必要になります。多くの場合はNICU(新生児集中治療室)で生後しばらくは対応することが多いです。

その他にも甲状腺はいろいろな病態を示します。小児ではがんは少ないです。東日本大震災の福島原発の事故の影響で、同地域のお子さんに甲状腺がんの発症率が増えるのではないかという研究が行われましたが、変わらない結論に至っています。ほかにもただ甲状腺が腫れるだけで機能亢進も低下も示さない方もいます。いろいろな病態に応じて対処しています。

3.夜尿症

ホルモンの病気ではありませんが、治療に尿量を調節するホルモン剤を使うことがあります。水分や塩分の取り方など、生活習慣の見直しだけでも落ち着くことがあります。困っておられるようであればご相談ください。相談の目安は小学校入学後も週の半分以上に「おねしょ」がある方です。また、夜ではなく日中に急におしっこや便のおもらしがある方も治療を行った方がいい場合があります。

上記のホルモン剤以外の夜尿症治療薬も併用して通院されてみえる患者さんもみえます。その方の状況に応じてどの薬が適切かは変わってきますので、じっくり相談しながら治療方針を決めています。上記に書いたホルモン剤は尿量の濃淡を調整する薬であり、夜の尿が薄くなりがちで多くの夜尿になってしまうお子さんのコントロールに役立っており、現在の日本における夜尿症の薬物療法の第一選択薬となっています。その他には三環系抗うつ薬を使うことも多いです。うつ病の薬というと驚かれる場合がほとんどですが、先のホルモン剤が認可されるまでは(20年前くらい)かなりよく使っていました。今でもよく効く薬ですので、ホルモン剤が効かない場合は追加を積極的に提案しています。心配されることが多い副作用はほとんど困ったことがありません。その他には抗コリン薬という膀胱の大きさを広げる作用の薬も使います。そこまで強い効き目とはあまり感じたことはなかったのですが、最近になり、よく効く薬が出てきたため使うことが増えてきています。

受診の目安はおおむね小学校入学後もほぼ毎日、中学年以降は週の半分程度の夜尿がある方です。入学前の方に関してはもちろん困っていることをしっかり伺いますが、薬物治療は急がないことが多いです。最初のお話しが肝心ですので、受診の予約をしていただくようお願いします。

4.思春期早発症

女の子は小学校高学年、男の子は中学生になる頃に思春期が来て、身体の発育を中心に成長して大人に近づいていきます。思春期が早く来すぎてしまうと、成長が早く止まってしまう、周囲との体つきの違いによる問題などが生じることがあります。また、こういうことが起きる原因は体質的なことが多いのですが、なかには脳の病気が隠れていることもあるため注意しなくてはいけません。

思春期の背の伸びは気付かれにくいことが経験上多いです。小学校低学年で他のお友達の身長を追い抜いていくような場合、女の子では胸が膨らんでくる場合、男の子では陰毛が生えてくるのが確認できた際は相談をお勧めします。思春期早発症の背の伸び以外の具体的な症状は以下の通りに定義されていますが、それよりも上の年齢であっても成長の様子に違和感があれば治療対象になることは決して少なくありませんので、気になるような様子があればご遠慮無く相談してください。

★男の子
9歳までに睾丸が大きくなる(専門の医師の診察でないと判断が困難です)
10歳までに陰毛が生える
11歳までにわき毛、ひげが生えたり、声変わりがみられる

☆女の子
7歳6ヶ月までに胸がふくらみはじめる
8歳までに陰毛、わき毛が生える
10歳6ヶ月までに生理が来る

治療に関してはその方の状況(現在の身長など)、お考え(本人さんの意思も重視します)をもとに実施するかを決定します。治療方法はおおよそ月1回男性ホルモン、女性ホルモンを作るもとになるホルモンを作られなくする薬を予防接種のような形で皮下注射(受診して行います)して思春期の進みを止めます。副作用はほとんどありませんが定期的に検査を行い確認します。薬をやめる時期も相談して決定します。薬を使ったら、それを止めても思春期が来ないということはないのでご安心ください。男の子の場合は蛋白同化ホルモンという薬を内服することもあります。 

5.糖尿病

子供さんでも糖尿病を発症することがあります。一般的には糖尿病は2つのタイプに分かれて1型糖尿病と2型糖尿病に別れます。小児や若い人では1型糖尿病が多く、生活習慣病としてみられることが多いのは2型糖尿病になります。2型糖尿病も肥満のお子さんが増えているため、小児科で診療することは珍しいことではなくなってきています。

1型糖尿病は血糖をコントロールするインスリンが作られなくなるため生涯インスリン治療が必要になります。定期的な注射を続けていくことはなかなか大変なことですが、最近は使いやすい注入器などの開発が進み負担が減っています。2型糖尿病の方は運動・食事療法をベースにして、病状に併せて血糖降下薬、インスリンを併用します。

1型糖尿病の患者さんは病気が判明したときに強いインスリン不足状態になっていることが多く、この場合は入院して状態を立て直す必要がありますが、その状況を脱すれば基本的に外来に通院しながらコントロールしていくことになります。その状況になった患者さんの治療も行っています。

6.肥満

 肥満だけでは病気とは言えません。もちろん、珍しい病気がゆえに肥満傾向にどうしてもなっていきやすいというものはあるため、肥満で受診された場合はそういうことを念頭に診察には当たります。
 
肥満の多くは食べすぎ、運動不足から来る単純性肥満です。そこから発症する脂肪肝、脂質代謝異常(コレステロール、中性脂肪)、糖尿病といった病気の発症を防ぐことが肝心になってきます。

日本でも少しずつ海外で普及している胃の容量を小さくする手術を導入する施設が増えてきましたが、まだまだ小児に対する治療とはいえません。基本は食べすぎず、運動をしっかりしようという地道な行動が肥満解消に繋がりますので、いかにそれをサポートするかが大事になってきます。薬はよく効くものがあればもっともっと多くの方が肥満で困ることがなくなるわけですので、どんどん処方されていくはずですが残念ながらそういう傾向はみられませんので、いい薬はないとお考えください。基本的に当院で処方可能な肥満に適応がある薬は「防風通聖散」という漢方薬のみです。効き目は、「効いてくれればいいね」くらいです。

ちまたでよく宣伝されているサプリメントは効くのであれば、是非処方可能にしてほしいものです。そういうものだとご理解ください。しかしながら、ごくたまに本当にしっかり痩せるサプリメントがあるのも事実です。こういったサプリメントがとくに海外製品であるならば、一度甲状腺や、ステロイドホルモンなどに大きな影響がないか調べた方がいいです。取り返しがつかないことになる恐れがあります。

こちらも純粋な内分泌の病気とはいえませんが、内分泌の問題が絡んでくるため相談には乗っています。低身長もあまりしてあげられることはないと書きましたが肥満はもっとありません。地道な食べすぎない、運動をするためのサポートがほとんどです。最近は糖質制限ダイエットなど簡単にできそうなダイエット法がありますのでご相談も多いです。簡単なように見えますが、これも弊害が決して少なくないため特に小児の方へ行う場合は、しっかりとご相談されることをお勧めします。
 

アレルギー疾患

1.気管支喘息

内服薬や吸入薬の定期治療による発作予防を中心とした対応をしています。基本的には普段の定期治療を継続することで急性の発作を起こさないことを目標として治療を行います。

もちろん急性の発作も対応可能です。近年は上記の予防治療により喘息発作で入院に至ることは減少していますが、患者さんの安全を優先して治療方針を決定しています。

2.食物アレルギー

アレルギー検査の数値のみで厳格な除去食を強いることはできるだけ避けています。少量でも摂取可能な方法を相談に乗っています。病状をみながら、院内で経口負荷試験を行い、今後の除去解除に向けての計画も行っていますので、具体的なご相談がある場合は受診してください。当院は食物アレルギー経口負荷試験実施施設の申請認定を受けています。

重症の食物アレルギーで日常生活で緊急性を要する症状を起こす可能性がある患者さんにはエピペン®という自己注射剤を日頃から持っていただいて万一の場合に即座に対応できるようご指導させていただいています。

3.アトピー性皮膚炎

塗り薬の適切な塗り方を説明するよう心掛けています。薬の強さも肌の状態に合わせて選ぶように努めています。基本は薄く塗りすぎないこと(しっかり塗ること)、本人の肌の状態に合った強さの薬を選ぶことです。

また、多くの患者さんはステロイド外用薬と保湿剤を組み合わせた治療を行っていますが、ステロイド外用が今後も長期に渡って予想される患者さんにはタクロリムス(製品名プロトピック軟膏®)、JAK阻害薬(製品名コレクチム軟膏®)という薬を使うこともあります。 以前よりは少なくなった印象ですが、ステロイド剤への恐怖心をお持ちの方も決して少なくありません。確かにステロイド剤は使用方法によっては大きな副作用と付き合っていかなければいけない薬です。ですが、アトピー性皮膚炎の場合は多くの場合、適切な使用法を守っていけばそういった副作用は防げますので、当院では安心してこういった薬を使っていただけるように説明に努めていきます。

4.花粉症・アレルギー性鼻炎(舌下免疫療法含む)

従来からの治療の抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)や点鼻ステロイドの治療から開始する患者さんが多いです。アレルギー検査を行い、どの抗原に反応しているかを確認させていただいてから治療を開始します。

また、当院は5歳以上の患者さんへのアレルゲン免疫療法(スギおよびダニ)の投薬が可能な施設となっております。実施にあたっては他の条件もありますので、ご関心のある方はお気軽にご相談ください。

舌下免疫療法を開始している患者さんからは「今年は目が痒くなくて目薬がいらなくなった」など効果を実感されているケースもすでに見られており、可能な方に関してはぜひ治療の選択肢として考えていただければと思っています。

当院では、
スギ花粉症では「シダキュア®」、ダニアレルギー性鼻炎には「ミティキュア®」という薬で舌下免疫療法を行っております。

ご相談に来られた際はパンフレットを活用して説明しています。また、下記ホームページ(シダキュア・ミティキュアを製造している鳥居薬品社のサイトです)からも概要を知ることができますのでご参照ください。

https://www.torii-alg.jp

舌下免疫療法は当院で導入してから数年経ちましたが、当院での治療成績および各所での治療成績を踏まえるとおおよそ8割の方に効果が出ると思われます。その8割の方でも差はありますし、3年間の治療で終えられる方もいれば、それ以上の治療が望ましいと思われる患者さんに分かれることがわかってきました。治療を開始してからも漠然と治療を続けるのではなく、効果を見極めながらどのように将来を見据えていくか相談していくようにしています。

 

検診における異常(心電図・尿検査)

1.心電図異常

日本における学校心臓検診システムは世界でも類をみないシステムであり、心臓疾患の早期発見による突然死の予防に大きく役立っています。学校検診で異常を指摘されて、当院のような診療所を受診される方の大半は経過観察のみで大丈夫な方です。ですが、その病気が進行していくかどうかなどを経過を追っていくことは非常に重要であり、その状況の判定によって安心して日常生活を過ごしていただけるようにサポートしています。

当院では心電図機器のみならず、超音波検査(心臓エコー)なども利用して患者さんの状況をより詳細に把握するように努めています。また、その結果に応じて適切な対応(経過観察から、総合病院での精査依頼までさまざまです)を判断しています。

2.尿検査異常

尿検査異常は3歳児健診をはじめ、幼稚園・保育園・小学校・中学校の定期検診などさまざまな場面でみつかることがあります。判定項目は主に「尿タンパク」「尿潜血」「尿糖」の3つです。

「尿タンパク」「尿潜血」は主におしっこを作る腎臓の異常を疑うものです。ですが、どちらか単独だけの異常の場合は経過観察のみで済むことが多いです。一方で両方とも異常が見られる場合は自覚症状がなくともより精密な検査が必要になることがあります。当院では尿検査のみならず血液検査なども合わせて経過を追うことにより、適切な対応を取れるようフォローしています。

一方で、「尿糖」が出る場合は糖尿病の存在を疑います。これは先に記した内分泌疾患の項を参照ください。